犬の感情を知ろう!
恐怖と言う感情は、不快感となりストレスとなります。
犬も同様です。
犬の不快感を取り除くために犬の恐怖を考えてみましょう。
犬の恐怖は、上記の通り 恐怖=不快感=ストレス となります。
ふと悩みました。
人間と違いますよね?
人は、ジェットコースターやお化け屋敷、ホラー映画等を好んで見る人がいます。
人が必ずしも恐怖=不快とならないのは、なぜなのでしょうね?
犬と人との恐怖に対する価値観は、かなり違うようです。
■全ての動物に共通する恐怖
- 強烈な刺激(突然の音)
- 進化の過程で学習した恐怖(地震・雷・火事)
- 社会的に学習した恐怖(恐怖の伝染・伝達)
- 個別に学習した恐怖(蜂に刺された・刃物に触れた後に怖いと認識・記憶する)
- 目新しい刺激(知らないものへの恐怖)
■視覚系の恐怖
- きらきら光る水たまり
- 金属等の光の反射
- 見慣れない小さなものが落ちているとき
- 排水溝の格子状の蓋
- 強い色の強烈な対比
- 入口の先が暗い
- ゆれる鎖
- 柵にかけた衣類
- 動くビニール袋
- 目の前に動く人
犬にとっては上記のものが怖いと認識されるようです。
白と黒のコントラスト( 明るい色・暗い色のコントラストがある場合)は、黒い部分が深い闇の ように見え、底なしの穴に見えるそうです。
そのような視覚認識の差は、人間には理解しづらいところですね。
■聴覚系の恐怖
- 突然の物音
- 金属がぶつかる音
- 甲高い音
- 空気が抜ける音
人間の聴覚の可聴域とは違い、犬の耳の方が高性能です。
人間と犬の視覚に差があるように聴覚にも大きな差があり、人間が怖いと認識しない音に恐怖を感じる事もあります。
犬に様々な音楽を聞かせた結果、クラシック音楽には犬を落ち着ける効果があり、ヘビメタなどの音楽に対しては、犬が落ち着かずソワソワさせる効果があったと言います。
人が音楽を聴いてテンションが上がり興奮するのと、犬が落ち着かないと言うのは意味が違うのか気になるところです。
■触覚系の恐怖
- 吹き抜ける風
- 床材の感触と変化
- 一方通行ゲート
- 身動きの取れない状況
犬と人の認識の差がとても興味深いです。